冬タイヤを履くときの「ホイール」はどうする? この時期重要が急増するスタッドレス用ホイールの賢い選び方

2022.11.13 10:00
この記事をまとめると
■スタッドレスタイヤ用に使用するホイールの選び方を解説
■インチダウンをすることで導入コストを下げることができる
■ホイールはサビるので、保管前のメンテナンスも重要だ
スタッドレス用に純正ホイールを使うべきか新たに用意すべきか
  地域によっては、そろそろスタッドレスタイヤの準備にとりかかる時期となってきた。冬季の道路は、路面の氷雪により滑りやすく(路面μが低く)なり、滑り防止として冬季専用タイヤ、スタッドレスタイヤへの換装が必要不可欠となる。その場合、どうやってスタッドレスタイヤを使えるようにするのか、実際の例に沿って考えてみたい。
  まず、タイヤ&ホイールは車両に装着されているものだけというケースだ。この場合、スタッドレスタイヤに履き替えるには、オリジナルのホイールからノーマルタイヤ(夏タイヤ=サマータイヤ)を外してスタッドレスタイヤに組み替える方法と、スタッドレスタイヤ用に専用ホイールを準備するふたつの方法が考えられる。
  1セットのホイールで、サマータイヤとスタッドレスタイヤを共用しようとすれば、当然ながらシーズンの移り変わり期にタイヤの組み替え作業が必要となる。言い換えれば、1年に2回のタイヤ組み替え作業が必要で、そのたびに組み込むタイヤを業者に持ち込まなければならない。正直、組み替え作業のコストが発生するし、なんといってもその手間が煩わしい。
  一方、スタッドレス用に専用ホイールを用意する方法は、ホイール購入用の費用が発生するものの、いったん組み込んでしまえば、いつでもサマータイヤとの履き替えが自由に行えるようになる。緊急性、利便性の点で、1つのホイールをサマータイヤとスタッドレスで共用する(組み替えて使う)方法よりはるかに優れている。実際、ホイールの価格は購入を迷うほど高額なものではなく、通常の場合は専用ホイールを用意するケースが圧倒的に多いようだ。
  ところで、サマータイヤ、スタッドレスタイヤにそれぞれ専用ホイールを用意する場合、2つの方法が考えられる。ひとつは、スタッドレス用に新たなホイールを用意する方法、もうひとつは夏タイヤに新たなホイールを組み合わせ、外したノーマルホイールにスタッドレスタイヤを組み込む方法だ。
スタッドレスタイヤ用のホイールの賢い選び方とは
  ホイールは、カー用品のなかでもファッショナブルな性格が強く、オーナーとすれば足もとの露出期間が長いサマータイヤでの走行時に、ホイールの存在を目立たせたいと思うのは当然だろう。とすれば、サマータイヤに自分の気に入ったデザインのホイールを組み合わせ、ファッション性より実用性が問われるスタッドレスタイヤに、ノーマルホイールを組み合わせる方法が採られるのは当然かもしれない。
  また、ノーマルホイールだが、これはアルミホイールとスチールホイールの場合があり、ノーマルがスチール製の場合には、まず間違いなくこちらをスタッドレス用と考えるのが普通だろう。やっかいなのは、ノーマルがアルミ製の場合で、さらに標準装着のタイヤがロープロファイルの場合となる。235や245といったワイドトレッド幅で、偏平率も45/40/35といった超ロープロファイルの場合、スタッドレスタイヤの価格も相当な額となる。
  これはスタッドレスタイヤ選びの話なので、ここでは詳細について割愛するが、装着可能なホイール径(=ブレーキサイズによる)を把握していれば、インチダウンによるハイプロファイル化(といっても50や55程度だが)によって購入コストを抑えることも可能になる。この問題は、タイヤとホイールの両方に関係するため、購入総額で較べると相当な開きになるため、見落とせない大きな検討要素である。
  逆に、ノーマルホイールがスチール(この場合、ノーマルタイヤもハイプロファイル仕様が圧倒的に多い)の場合、スタッドレスへの履き替えを機にサマータイヤのワイド化/インチアップ化を図り、不要となったノーマルのスチールホイールをスタッドレス用とする場合もけっこうあるようだ。
  さて、スチールホイールといえば、凍結防止剤(融雪剤)の塩化物質によるサビが心配になるが、これはアルミ合金製も含めた軽合金ホイールについても同じことがいえる。たしかに、鉄は直接空気、さらには塩化物質に触れるとサビる特性があり、これを防止するため表面が塗装処理されているが、軽合金ホイールも同じで、直接空気や塩化物質に触れると腐食が発生する。このため塗装処理、あるいはクリアコート処理が施されるわけで、むしろ腐食が内部に進行していくという意味では、鉄製より軽合金製のほうが深刻な場合もある。
  むしろ、サビに関しての予防策は、鉄製ホイールも軽合金ホイールもシーズンが終わって保管する場合、タイヤ/ホイールを洗ってから傷の有無をチェックし、ホイールの場合はサビなら落とした上で、塗装のハゲだけなら上からホイール色やクリアラッカーを塗装してサビ(酸化)が発生しないようにすることだ。
  客観的に考えて、スタッドレスタイヤは冬季の路面を走るために必要不可欠な道具。実用性重視であることは間違いなく、それならばノーマルホイール(純正ホイールが高額ブランド品の場合はまた別の話になるが)をスタッドレス用に振り向け、サマータイヤは好みのデザインのホイールを新たに購入するのが、賢く楽しいカーライフと言えるのではないだろうか。

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