それにしてもこのVCターボエンジンは、3気筒とは思えないほどに振動が小さく、なめらかな回り方をする。最高出力(144ps)や最大トルク(250Nm)も排気量のわりに高く余裕も大きいので、高速域の連続走行時や、登坂が長く続くような状況でも高回転を保ち続けるようなことが少なく、うるさいと思わせるような音を室内に届けることがない。
むしろ気になるのは、とくにリヤまわりから響いて全体を覆う感じとなるロードノイズのほうで、路面によっては後席に座る人との会話がスムースに成りたたないことも何度か経験した。ここはちょっと惜しいところではあるのだが、通常のエンジン作動頻度を下げる代わりに、このロードノイズが高い状況では、エンジンも聞こえにくくなるということを利用し、エンジンを積極的に回して発電させるといった制御も行っている。これは新型「ノートe-POWER」でも取り入られているもので、なるほどよく考えられた手法だ。
このおかげで、ハイブリッド車の気になるところのひとつでもある、それまで静かだったのに、エンジンが始動して急に騒々しくなる現象は、駆動用バッテリー容量が低下している状況での低速あるいは街中の走行域や、エアコンオンの状態のまましばらく停車している際などに限られていた。
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