もう痛ましい事故は沢山! 子どもの車内閉じ込め事故を防ぐために「親」と「子ども自身」にできる対策とは

WEB CARTOP
2022.10.17 17:20
この記事をまとめると
■子供が車内に取り残される事故がたびたび起こっている
■インロックしてしまうといったケースも
■万が一の時のために子供に教えておきたいことを紹介する
インロックしてしまうといったケースも
  この夏、静岡県のこども園の通園バスに3歳の女の子が取り残され、熱中症で亡くなった痛ましい事件があった。それ以外にも、車内に子供を残して「ちょっと5分だから」といって、運転手(親)がクルマを離れた結果、子供の死亡事故となった例も少なくない。外出先だけでなく、自宅の駐車場にあるクルマの車内に子供が取り残され、死亡した事故もあったのである。
  まず、大前提として、いかなる場合も、子供(及びペット)だけを車内に残すことは厳禁である。「夏はそうかも知れないけれど、気温が低い秋~冬なら大丈夫でしょ」と考えるのも大きな間違いだ。JAFのテストデータによれば、気温が20度を少し上まわる、外では爽やかで気持ちのいい日でも、締め切った車内の温度は刻々と上昇し、車内温度が50度に達することもあるというのだ。そもそも全周がウインドウに囲まれたクルマは、温室的な空間でもあり、晴れた日であれば外気温にかかわらず、車内温度は想像以上に上昇するものなのだ。
  もちろん、真冬であっても、車内に子供(及びペット)を放置するのは、熱中症問題だけでなく、防犯上の理由からも絶対にしてはいけないことと考えたい。パチンコ店で子供を車内に残して遊ぶ親がいることから、パチンコ店団体が「子どもの車内事故未然防止活動」を推進し、お店で駐車場の巡回を行った結果、2017年から2021年までの5年間でなんと447名の子供が保護されたという事例がある。そもそも、子どもを車内に置き去りにすることは、児童虐待(ネグレクト)にあたり、児童虐待の防止等に関する法律(平成十二年法律第八十二号)に抵触する。
  が、親が子供を車内に残して買い物に行ってしまうとかではなく、汚れたウインドウを拭く、トランクを開けに行く……といった、一見、それほど危険ではないように思える場面でも、子供が車内に乗り残される危険がある。それがキーの閉じ込めだ。キーを車内に置いたまま、運転手が外に出た際、ドアがロックされてしまうことはありうる。実際、そうした事例でJAFに救援依頼が行われるケースも少なくないという。
  では、運転手、親がクルマのすぐ外にいながら、キーを閉じ込めてしまった場合にどうするか? 「JAFを呼んでロックを解除してもらう」という答えが一般的かも知れないが、JAFによればかなりの緊急性がある場面だけに、警察、消防にも連絡してほしいとのことである。季節、気温によってはJAFが来る前に車内の温度が著しく上昇する可能性もあるからだ。
ドアロックの解除方法を教えておくことも有効
  そこで普段から、子供に「もし万一、あなたがクルマに取り残され、ママやパパが外にいるのに、ドアが開かなくなったとき、どうすればいい」という解決策を教えておくといい。アメリカでは、
 1)クラクションを鳴らすための方法を教える 2)チャイルドシートのバックルの外し方を教える 3)ドアロック解除方法を教えるの3つの方法を子供に教えておく
  ……ことが推奨されているが、1)と2)は、たとえば親がギャングに拉致され、ドアロックされた車内に子供だけが取り残される……というケースでは役立つかもしれないが、キーの閉じ込めではあまり意味がない。
  ポイントは3)のドアロックの解除方法だが、リヤドアにチャイルドロックがかかっていると、普段の安全のために車内側からはロックが解除できない(ミニバンなどのパワースライドドアは運転席のスイッチで開閉可能)。そこで、普段の子供とのコミュニケーションの中で、「もし車内に閉じ込められたら、このスイッチを操作すればドアが開く」というインフォメーションを与えておくといい(あくまで閉じ込められた場合のみ行うと念を押す)。子供は後席に乗せるのが基本だから、親と同乗中に勝手にドアを開けてしまう危険はチャイルドロックで防げるというわけだ。また、フロントドアのロックスイッチに、特徴的なマーク、シールを貼っておくのも分かりやすいかも知れない。
  とはいえ、それは自身でドアロックを解除できる年齢の子供に限られる。それができない幼児だとそうはいかない。とすると、やはり運転手(親)の注意が不可欠。くどいようだが、車内に子供やペットを残してクルマを離れるのはいかなる場合も厳禁。ウインドウを拭く、トランクを開ける……といった場面でも、必ずキーを携帯する習慣を徹底したい。そして上記の子供へのインフォメーションを行っておく二重、三重の対策をしておくべきだ。最悪の場合、子供のいる位置からもっとも遠いサイドウインドウを割る強硬手段に出ざるを得ないだろう。
  ちなみにスウェーデンの自動車メーカー、安全第一のボルボでは、子供やペットの車内の置き去りを検知する、世界初のインテリア・レーダー・システムを発表した。荷室を含む車内全体の1mm未満の動きをオーバーヘッドコンソール、天井のリーディングランプに内蔵されたセンサーが検知。車内に人(子供)やペットがいることが検知された場合、ロックができないようになり、センターコンソールのスクリーンに確認のリマインダーを表示。検知した場合、ロックができないとともに、車内の空調システムがオン。熱中症や低体温症のリスクを低減してくれるという。近日発表予定の電気自動車SUV EX90から搭載されるとのことだ。

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