若者はクルマから離れちゃいない! なんなら理想を貫いてる! 20代〜30代に人気の車種をメーカーに直撃したら意外な結果だった

2022.09.07 11:40
この記事をまとめると
■若者に売れている国産新車の販売比率をメーカーに直撃
■SUVの人気が目立つほか、Cセグメントのプレミアムカーも人気が高い結果に
■3列シートを持つクルマは家庭を持っている若年層に人気が高い様子だ
いま若者はどんなクルマを買ってるの?
「若者のクルマ離れ」と言われて何年が経つでしょうか? 現代ではカーシェアやサブスクリプションなどの活用が活発的になり、若者を中心にクルマを持つことに対する考え方が変わりつつあります。しかし、その一方で新車を購入する若者だってまだまだいるのです。「実用的でつまらないクルマが若者に人気なんでしょ?」と、そんな声もちらほら聞こえますが、実際はどうなのでしょうか? 実際に自動車メーカー数社に「30代以下の販売比率が多い車種」を聞くとともに、業界随一の若手(24才)の筆者がそこから得た情報を元にいろいろ考察してみました。
※以下回答は数値が非公開の場合もあります
トヨタ
  まずは日本が世界に誇る自動車メーカーであるトヨタから、30代以下の販売比率が多い車種とその比率は以下の通り。
・RAV4/約50% ・RAV4ハイブリット/約40% ・ハイラックス/約35% ・ランドクルーザープラド/約35%
  このことから、RAV4の人気が圧倒的に高いのが伺えます。実際に筆者のまわりでもSNSを見ていると同級生がRAV4でアウトドアを中心としたカーライフを楽しんでいるのをよく見かけるのでこのデータには納得。
  また、トヨタではSUVが若者に絶大な人気であることもわかりますね。しかも、エントリーモデルではなくミドルサイズ以上のSUVが人気なのに驚かされます。もっとも人気が高いRAV4は、車格を考えると比較的リーズナブルですが、それでも購入するならば300万円以上が必要となりますし、ハイラックスやランドクルーザープラドといったより高額で大きな車種も意外なことに人気が高い様子。それだけ若者も、多少頑張ってでも理想のクルマを買っていることが見て取れます。
ホンダ
  ホンダからは以下の車種が人気という回答を得ることができました。
・シビック(MT) ・フリード
  スポーツハッチバックと5ナンバーミニバンというキャラクターの異なる2台が選ばれるという結果に。シビックは販売開始直後から「20代の購入比率が多い」という発表もされていましたが、この結果を見るに、ホンダを選ぶ若者はクルマ好きが多いということも十分に考えられそうです。
  対照的にフリードはファミリーユースが多いそうで、ステップワゴンよりも若年層のユーザーがよく選ぶ傾向だとか。「初めてのミニバン」にフリードが選ばれやすいことが表れた結果と言えるのではないでしょうか。
若者は”ちょっといいクルマ”に興味津々?
日産
  電気軽自動車のサクラや新型エクストレイルなど、いま話題の車種を続々ラインアップしている日産での若者人気車種は以下のとおり。
 20代 ・エクストレイル(12.5%) ・KICKS(12.5%) ・ノートオーラ(7.9%)

 30代 ・セレナ(26.5%) ・エクストレイル(12.5%) ・アリア(14.4%)
  日産でもやはりSUVの人気が強いといった印象。30代になるとセレナが増えるのは子育て需要が多いからでしょう。また、20代の2位にノートオーラが多いのも興味深いところ。
  ノートではなくノートオーラを選ぶあたりに「ちょっといいクルマに乗りたい」と考える若者が多い印象を受けます。
スバル
  水平対向エンジンやシンメトリカルAWDなどの独自技術を持つスバル。そんなスバルで30代以下に人気の車種は以下のとおり。
・BRZ(約40%弱) ・フォレスター(30%弱)
  BRZは走り好きな客層が多いらしく、GR86も若者の購入割合が比較的多いとのことなので(トヨタの場合はほかの車種がより強かった模様)スポーツカーは若者にも響いているということでしょう。
  フォレスターはファミリー層が多いとのことで、中心購入層は30~40代となっているそうです。カラフルなボディカラーが用意されてコンパクトなXVのほうが、若者向けなイメージかもしれませんが、ヤングファミリーには室内空間の広いフォレスターのほうが人気となっていることがわかりました。
マツダ
  最後に紹介するのはマツダ。魂動デザインやスカイアクティブテクノロジーなどを柱に、他の国産メーカーとは異なる独自のブランドイメージを築いていて、ここ数年で一気にイメージが変わったメーカーと言えます。そんなマツダで30代以下に人気な車種は以下のとおり。
・CX-8(36.7%) ・CX-5(34.9%) ・MAZDA3(25.4%)
  マツダでもSUVの人気の高さがうかがえる結果となりましたが、3位にはハッチバック/セダンのMAZDA3が入りました。意外と思えたのはCX-5よりもCX-8のほうが、割合が高いこと。ファミリー層を中心にいざというときのために3列目のシートがあった方が安心と考えるユーザーが多いと思われます。
まとめ:若者のクルマ選びは利便性と経済性ありきじゃない
  今回は一部の国産自動車メーカーに30代以下の購入比率が高い車種を聞き、その車種の紹介と考察を述べてきました。わかりやすく結果に表れたこととしては、よく巷で言われているとおり「SUVが若者に人気」だということ。
  紹介したほとんどのメーカーでSUVがランクインしており、比較的大きいボディサイズのSUVが選ばれているのも特徴的でした。昔はクーペがデートカーの定番と言えましたが、令和の現代では、迫力あるボディサイズが魅力的なSUVが人気となっていると言えるでしょう。
  また、CセグメントハッチバックのシビックやMAZDA3、ノート上級モデルのノートオーラなど、「ちょっと贅沢」と言える車種が目立ったのも特徴的。足でとりあえず買うならば中古車を買うのかもしれませんが、頑張って新車を買う若者はしっかりとクルマ選びの目的があることが、このデータから読み取れます。
  若者がクルマで見栄を張る……とまでは言いませんが、安さや利便性だけでなく、こだわりをもってクルマ選びをしているようです。

あわせて読みたい

「アルシオーネSVX」贅を尽くしたスバルのGT
東洋経済オンライン
やっぱり販売台数が正義でしょ!? フォレスター ステップワゴン マーチ ムーヴ…… 国産メーカー屈指の名門車8台の爆売れモデルはどれだ!?
ベストカーWeb
りんご飴の新定番「塩りんご飴」登場
PR TIMES Topics
WRC6連覇の伝説を残した「ランチアの雄」デルタ
東洋経済オンライン
日産とホンダの協業発表から見えてきた両社の温度差!! 近い未来に両社資本提携までの道筋は見えるのか?
ベストカーWeb
哺乳びんのプラスチック素材を再利用したジュエルリング「stone ring (baby bottle version)」販売
PR TIMES Topics
フォレスター圧巻のコスパ!! ヴェゼルは上級グレードがオトク!? 国産SUV14台の「高コスパグレード」
ベストカーWeb
RAV4ハイブリッドもついに200万円台!! CX-5はなんと100万円台から! 現行型ミドルクラスSUV中古車事情
ベストカーWeb
日本に上陸したこのトロフィーは一体? 歴史あるヨットレース「アメリカズカップ」を知ろう
antenna*
最新人気50車種徹底ガイド!『2024-2025年 国産&輸入SUVのすべて 』は2024年4月16日発売!
PR TIMES
初代CX-5に先代フォレスター!! 日常の足から遊びまで超万能!! 100万円以内で買えちゃうおススメ中古SUV6選
ベストカーWeb
持ち運びに便利なハンドルタイプのモバイルバッテリー「700-BTL054シリーズ」発売
PR TIMES Topics
いまから頭金の貯金をするしかない! 2024年中にデビュー予定の国産新車11車種!
WEB CARTOP
新型キックス北米で発表!! 売れそうなところと売れるためになんとかしたほうがいいところ
ベストカーWeb
自分に合ったお仕事バッグが見つかる!バッグメーカー エースのポップアップストア 石川県で初開催
PR TIMES Topics
気になるスバル期待の「新型フォレスター」は燃費性能爆上げ!? ストロングハイブリッドはトヨタRAV4の「THSII」流用で価格もアップか?
ベストカーWeb
新型フリードにSUV版N-BOX……ホンダは24年に7台導入で期待大!! スズキだってスイスポ含む5車種も追加だゾ!
ベストカーWeb
これがにんじんジュース? 驚きのカゴメ新商品を体験レポート
antenna
2024年はホンダに期待だ!! 新型フリードにSUV版のN-BOX登場予定……注目のホンダ車3選
ベストカーWeb
日産が新型車「5車種」投入(日本市場へ2026年度まで)の中身全部予想と注文
ベストカーWeb