災害があっても命をつなぐため、第3の母乳バンクを立ち上げたい

2022.09.08 02:41
小さな命を守り、つなぐ・・その思いで母乳バンクは活動しています。メディアで紹介いただく機会が増え、少しずつ広まっています。今、活動している2か所はどちらも中央区日本橋。首都直下型地震があり、ライフラインがとまったら小さな赤ちゃんたちに多大なる影響が及びます。早期に第3のバンクを準備しなければならないはじめに・ご挨拶
昭和大学医学部小児科教授、日本母乳バンク協会代表理事、日本財団母乳バンク理事長の水野克己と申します。
私は1987年より小児科医として、35年間の間に50,000人以上のお子様に医師として携わってまいりました。
現在もお子様、赤ちゃんに元気な姿で病院を卒業して貰いたい一心で、診療、研究、小児科医、新生児科医の育成を行っております。
このプロジェクトで実現したいこと
第3の母乳バンクを立ち上げたい、いえ、立ち上げなければならないのです。 もし、明日、東京の日本橋周辺に禍がおこったら、明日、ドナーミルクを必要とする赤ちゃんたちにドナーミルクを送ることができなくなります。かけがえのない命・・セーフティーネットを整備して、災害があっても日本中にドナーミルクを提供できる体制が必要です。いろんなところで低温殺菌処理する必要はありません。ただ、低温殺菌処理して安全が確認されたドナーミルクを衛生環境の整ったところで保存してもらえれば、万が一、東京日本橋になにかあっても、そのドナーミルクバンクから提供できます。備えあれば患いなし・・早急に始めなければ、事が起こってからでは遅いのです。



プロジェクトをやろうと思った理由
母乳バンクとは、母乳がたくさん出るお母さんから母乳を提供してもらい、その母乳を低温殺菌処理したうえで、必要な赤ちゃんに提供する施設です。なお、提供してくださるお母さん(ドナー)は既往歴、酒・たばこ・薬のこと、食事のこと、などなどを対面で確認し、さらに母乳で感染しうる病原体の血液検査を受けていただき、すべてが問題ないことを確認してます。小さく生まれた赤ちゃんにとって、母乳はくすりと同じ。もし、母乳がなかなかでなかったり、お母様の治療の関係で母乳を赤ちゃんに与えることができない場合には、母乳のかわりとしてドナーミルクがあり、日本小児科学会もドナーミルクを使うよう推奨しています(早産・極低出生体重児の経腸栄養に関する提言|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY (jpeds.or.jp) 
▼詳細は
をお読みください。
現在、中央区日本橋に母乳バンクは2か所あります。
日本橋は日本の道の起点・・この場所を選んだのはここから日本中の小さく生まれた赤ちゃんに安心安全なドナーミルクをお届けして、元気に育ってほしいという願いからでした。
ただ、災害日本・・もし首都圏直下地震が起こったら、いまドナーミルクでつないでいる命はどうなるのか・・ライフラインがとぎれることがその赤ちゃんの命にかかわることはないのか・・不安は尽きません。
やはり第3のバンクを立ち上げなければならない そう思いこのキャンペーンを始めました。

第三の母乳バンクについて
ある大学病院の中に部屋をいただき、クリーンブースとバイオメディカルフリーザー2台を設置することになりました。担当者が温度管理を行います。もし、災害などのために日本橋の2つのバンクが機能できなくなった場合には、この第三のバンクからドナーミルクを配送します。バイオメディカルフリーザー2台あれば、1週間くらいは対応できます。あくまでも日本橋の2つのバンクがメインですが、赤ちゃんの命にかかわることなので、バックアップは用意しなければなりません。

これまでの活動
2013年に昭和大学小児科研究室に研究レベルの母乳バンクを立ち上げて基礎研究を行っていきました。2014年7月に昭和大学江東豊洲病院に院内母乳バンクが設立。
院内の赤ちゃんたちにドナーミルクを提供していきました。赤ちゃんたちは生後早期から経腸栄養を開始することができました。
2017年5月には3年間の経験を生かして一般社団法人日本母乳バンク協会を立ち上げて、日本中の赤ちゃんたちにドナーミルクを提供できる体制を整えました。
必要とするドナーミルクが増えるにしたがって保管するためのバイオメディカルフリーザーが不足するようになり、第2の母乳バンク設立が必須となりました。
お金のない中で稲毛海岸の貸しビル利用も試みましたが、衛生管理の面から断念。途方にくれていたところにピジョン株式会社の北澤社長から、ピジョンビルに母乳バンク室を作ってもらえることとなりました。
2021年度には360人以上の赤ちゃんにドナーミルクを提供するところまでいきましたが、まだまだ足りません。
2022年4月には日本財団母乳バンクも日本橋小網町にでき数千人の赤ちゃんに対応できるようになりました。母乳バンクを利用する施設も70に近づいています。
ドナーミルクによってつながれた命もあります。
もし、明日、首都圏直下型地震が起きたら・・・ライフラインがとまったら・・・たくさんの赤ちゃんに大きな影響が及びます。
いますぐにでもドナーミルクを衛生的に保管し、必要時に配送できる・・1週間でも対応できる第3の母乳バンクが必要です。

資金の使い道
いただいた資金によって、バイオメディカルフリーザー2台とクリーンブース設置が可能となります。
リターンについて
ご寄附いただいた方には水野克己より御礼のご連絡をさせていただきます。

実施スケジュール
このクラウドファンディングが成功したら、一般社団法人日本母乳バンク協会が第三のバンク設立準備金として活用します。 2023年度オープンを目指します。
・2022年10月 クラウドファンディング終了
・2022年11月頃 工事開始
・2023年1月 工事完了
・2023年3月 施設開設予定

最後に
生まれてくる赤ちゃんたちはみんな国の宝です。
一人残らず元気に育ってもらいたい・・その思いを栄養から支えていく活動です。
日本母乳バンク協会はたくさんの方々からのご寄附をいただき、たくさんの小さな命をつなぐことができました。
次は災害があっても安定してドナーミルクを提供できる体制づくりにぜひ、みなさまの力を貸してください。出生数は81万と毎年子どもたちが少なくなっていますが、みんな大切な国の宝です。ぜひ温かい手を差し伸べてくださいますようお願い申し上げます。


一般社団法人日本母乳バンク協会は非営利法人ですが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。

あわせて読みたい

急な災害への備えにも!フードロス削減ボックス「fuubo」が目指す“災害救援インフラ”としての役割とは?
OneNews
3月5日開催 パパ・ママのための災害対策・在宅避難啓蒙イベント
PR TIMES
眞鍋かをりが実践する「睡眠習慣」とは?
antenna
夜の水族館からの脱出!謎解きで海の未来を考えるリアルイベント「危機迫る水族館を救え!巨大怪獣ポリマドンの謎 」を開催しました
PR TIMES
能登半島地震の被災者支援、今わたしたちにできること気を付けたいこと
ELLE girl
エディブルフラワーを使用した上生菓子「カーネーションボックス」を数量限定で発売
PR TIMES Topics
宮城県南三陸町の海ノ民話アニメーション「神割り岩」とコラボした南三陸町神割崎の海塩サブレ「神割岩DEなかよしこよし」販売中!
PR TIMES
福井県小浜市の海ノ民話アニメーション「西小川十一面観音菩薩」とコラボ ドライブイン九十百千(こともち)で「紙製クリアファイル」販売中!
PR TIMES
人気声優・小野賢章が「自分をアップデートさせる」ドライブ旅へ! @江ノ島〜葉山
antenna
「常温」で保管可能、「お湯」必要ナシ…“災害時”のために備えたい「乳児用液体ミルク」とは?
TOKYO FM+
令和6年能登半島地震支援金の募金活動…高校サッカー準決勝、決勝で行われた合計金額が発表される
ゲキサカ
【数量限定】ネイキッドより自家製ヴィーガンアサイーボウル販売
PR TIMES Topics
【キャンピングカーを使用した災害対策支援】令和6年能登半島地震の被災地支援へキャンピングカーの貸与決定
PR TIMES
滋賀県高島市の海ノ民話アニメーション「しこぶちさん」とコラボしたタカギ・フーズ「安曇川 アドベリーカステラ」販売中!
PR TIMES
眞鍋かをりが実践する「睡眠習慣」とは?
antenna
長崎県東彼杵町の海ノ民話アニメーション「琴の海の天女」とコラボしたききづ製茶園の「極上朝霧そだち」「特上高原の香り」を販売中!大村湾からの潮風を受けて育った茶葉を使用!
PR TIMES
山梨県富士川町の海ノ民話アニメーション「まりつき唄」とコラボ 道の駅富士川で“柚子塩おかき“と“鰍沢塩ようかん” 販売開始!鰍沢塩と町特産のユズを使用!
PR TIMES
人気声優・小野賢章が「自分をアップデートさせる」ドライブ旅へ! @江ノ島〜葉山
antenna
宮崎県日向市の海ノ民話アニメーション「お倉ヶ浜とお金ヶ浜」とコラボした日向珈琲の「海と日向ブレンド」販売中!日向の波をイメージしたスペシャルブレンドコーヒーが登場!
PR TIMES
北海道羽幌町の海ノ民話アニメーション「島の天狗さま」とコラボ「島の天狗さまサブレ」を販売!
PR TIMES
ビジネス界の未来を拓く 「STEVIE®️ AWARDS」の魅力にせまる
antenna