北アルプスの田園風景を守るため、農家直送のお米を食べてみてほしい(数量限定1t)

2022.08.05 22:00
みなさんの田舎はどちらですか?我々夫婦の実家は、ウィンタースポーツや登山で有名な北アルプス白馬の隣町、大町。テレビで見るような古民家が立ち並んでいます。実家には畑と田んぼもあります。採れたての野菜やお米を食べると、身体がすっと軽くなる気がします。そんな畑や田んぼも年々減ってきています。北アルプスの麓、大町
黒部ダムの入り口として知られる長野県大町市。JR信濃大町駅で降車すると、そこには昔ながらの商店街。商店街を抜けると、北アルプスの澄んだ雪解け水が流れこむ湖や水田が目の前に広がります。そんな北アルプスの山々に映える田園景色も、近年減ってきています。多くの田んぼが、大陽光パネルへと姿を変えています。


なぜ田んぼが太陽光パネルに?
太陽光パネルが設置され出したのはここ3、4年の話。町のあちらこちらで続々と設置され、その異様な変化が一際目を引くようになりました。なぜ、田んぼがこんな姿に…?
それは、お米作りが赤字だからです。農業の肉体的、時間的負担に加え、金銭的負担までも受けて立とうとする「継ぎたい」と思ってくれる人がいません。そのため、高齢で田んぼを管理しきれなくなったおじいちゃんおばあちゃんは、「放置して雑草まみれにさせるよりは…」という思いで、土地活用として太陽光パネル設置しています。

プロジェクト立ち上げの背景
我々夫婦は、築300年以上の古民家と田畑を継ぐ為に、東京から故郷大町へUターンで帰ってきました。息子の代まで引き継ぐぞ!と意気揚々に帰ってきたものの、蓋を開けてみると、それらを管理する労働力や支出額の負担の大きさに、現実を叩きつけられました。
お米作りは、それはもう大変です。雪が溶け、土を起こすところから始まります。お水を田に巡らせ、地面の凸凹を均します。そしてゴールデンウィーク。待ちに待った田植えです!家族みんなで田んぼに集まり、泥んこになりながら稲を植えます。その後は毎日、水位を管理します(お盆休みも、家を長く開ける=旅行はできません…)。真夏の追肥(肥料重い…)や草刈り(灼熱地獄)を乗り越え、やっとシルバーウィークに稲刈りと脱穀です。兼業農家は普段の仕事に加えて、帰宅後や週末にこれらの作業を行います。
こうして1年間大切に大切に育てたお米の買取価格は破格で、毎年赤字状態のため、肉体的負担、時間的負担に加え、金銭的負担が伸し掛かっています。保有している田んぼの大きさ、専業化、あるいは兼業か、などの経営体制によって負担額は異なりますが、我々の場合、兼業農家として田んぼは63a(=約6反、=約1890坪)保有し、負担額は年間約40万円にもなります(ジジのポケットマネーで赤字補填)。このような小さな兼業農家では、数千万円するような農機具では採算が取れません。昔は、となりのトトロのように親戚総出で人手も足りましたが、今の時代、兄弟姉妹は皆都会へ出てしまっています。そのため、特別な機械を使う田植え、稲刈り、脱穀の三工程を専業農家さんに外注しています。加えて、種あるいは稲、肥料などの必要経費も発生します。無事に育ったお米を農協JAに卸しているのですが、買取価格は格安です。ジジによると「米作りってもんは、必要経費だけでもギリギリ黒字、あるいは赤字。労働費を入れたら、割に合わねえわ!」と…。
この現実、なんとかせねば!このままでは誰も田んぼを継ぎたがらず、北アルプスの田園風景が殺伐とした太陽光パネルに取って代わられてしまう!しかもそれは、遠い未来の話ではなく、10年、20年もしないすぐそこの未来。今、なんとかしなければ。我々にとっては、これは単なる「風景」ではなく、田んぼと、季節と、自然と暮らす日常=「文化」なのです。必ず、次の世代まで残したい。そんな思いでこのプロジェクトを立ち上げました。

北アルプスの田園風景を守るためには?
ジジは、自分たちの代で田んぼを終わせるつもりだったようです。我々だけでなく、近所の兼業農家さんも同じ境遇に立たされています。そんな簡単に田んぼをやめてしまってもいいの?!こんなにも綺麗な田園風景が、このまま無機的な太陽光パネルだけの風景に変わってもいいの?!100年以上先祖代々守ってきた田んぼを、我々は守り抜きたいのです。
その為には、負担をできるだけ無くした持続可能な田んぼのあり方が必要だと私は思います。新鮮で本当に美味しいお米を、適正価格で取引をする。農家直送だから出来ることだと思います。そんな持続可能な田んぼのあり方を実現したいです。
このプロジェクトは我々への支援というだけではなく、同じように頭を抱えている兼業農家さんへのエールでもあるだろうと思っています。このプロジェクトが成功したら、同じように困っている近所の兼業農家さんに声をかけたいです。この良い循環をより多くの兼業農家さんに広げられたら、もっと多くの人に田んぼを継いでもらえます。田んぼも手放されることなく、北アルプスの田園風景を守っていけます。

実家のお米の魅力
みなさんは、お米毎日食べてますか?私は食べていませんでした。夫の実家のお米と出会うまでは。授かり婚で嫁ぎ、授乳中に食べた実家のお米が美味しすぎてぶっ飛びました。お米の粒が水々しいのはもちろん、甘みがあって、臭みもなく、言葉で説明するのが難しいのですが、とにかく自然と箸が進みました。気付いたら、実家で漬けた漬物で軽く1杯、いや2杯いけてました。
スーパーや道の駅で買うお米とは、明らかに違う味でした。新米と書いてあっても、何故か味が違う…。実家のお米はもちろん、古米がブレンドされていない100%新米で、食べる直前に精米するので常に新鮮です。この実家のお米に魅せられ、パン派だった私が、今では毎日お米を食べています。
もうすぐ4歳になる息子は、ふりかけ無しでお茶碗いっぱい食べてくれます。子どもの舌は、正直です。お寿司屋さんに行くと、誰が教えたわけでもないのに、大間のマグロに飛び付きます。スーパーのほうれん草は全然食べてくれないのに、畑で採れたえぐみのない新鮮なほうれん草のお浸しは黙々と食べます。
ここ大町は、スカイツリーのてっぺんと同じ標高700mに位置しているので、寒暖差が激しいです。そのため、お米の美味しさを決める「デンプン」が光合成で効率よく蓄積できます。そして、潤沢な北アルプスの雪解け水を使って、稲を栽培しています。大町のお水はとても美味しく、数多くの飲料メーカーが採水しています。その結果、長野県のお米は常に一等米比率全国トップクラスです。(参照元:

北アルプスの麓、大町で作られた実家の美味しいお米、食べてみたくありませんか?

支援を検討してくださる方へのメッセージ
「田舎の実家っていいな」と私のように憧れを持つ方、我々があなたの田舎になります。ホストファミリーのように。
「自分の田舎と同じだな」と事情があって田舎を離れた方、我々があなたの分まで田舎の風景と日常を守ります。
「北アルプスの山や川、緑って素敵だな」と自然が好きな方、我々が今ある田畑を守り、この景色を残します。
「美味しいご飯を食べさせたいな」と家族のためにご飯を作るお母さん、精米したての新米で食卓を格上げしてください。
「子の時代まで豊かな自然を残していきたいな」と子どもの幸せを祈るお父さんお母さん、我々のような小さな声も反響し、チリも積もれば山となります。
何か共感いただけた方、ぜひこのクラウドファンディングへ参加をぜひお願い致します。

今後のプロジェクト
2022年 9月    クラウドファンディング終了
2022年10月   リターン品発送
2023年~     農家直送ネットショップを開設
2024年~     採れたて野菜や、お米を加工した味噌や麹をネットショップにて取扱開始
2025年〜     継ぎ手のいない田畑のリモート貸しサービス開始
このクラウドファンディングは、我々が思い描くプロジェクトの第一歩です。我々のように、北アルプスの田園風景や自然を守りたい、これからも新鮮で美味しいお米を食べたいと思ってくださる方、何卒応援の程、よろしくお願いします。

資金の使い道
応援いただいた資金は、ネットショップ開設の費用(お米袋やパッケージ、ホームページ制作や管理費など)に使わせていただきたいと思います。

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