まさかの販売比率98%! スバルの全世界販売がAWDだらけなワケ

WEB CARTOP
2022.07.14 17:20
この記事をまとめると
■スバルの代表的な技術のひとつに「シンメトリカルAWD」がある
■グローバルで販売されているスバル車のじつに98%がAWD
■「スバル=AWD」のイメージが根付いた理由について解説する
グローバルでのAWD比率は98%!
  スバルというブランドに、どんなイメージを持っているだろうか。
  現在はSUBARUという社名だが、もともとは富士重工業というお堅い名前だったこともあって質実剛健という印象も強い。また、ルーツとなるのが戦前に「隼」や「疾風」といった軍用機を作っていた中島飛行機にあることから航空機との関係性を連想するファンも多いだろう。実際、いまでもSUBARUは航空機産業に関わっている。
  自動車のテクノロジーでいえば、先進運転支援システム、衝突被害軽減ブレーキの代名詞ともいえる「アイサイト」のイメージが強い。そのほか、コアテクノロジーとして「ボクサー」と呼ばれる水平対向エンジンもスバルの伝統といえる。そしてボクサーエンジンと切っても切れない関係にあるのが左右対称のパワートレイン「シンメトリカルAWD」である。
  なにしろ、スバルのクルマはAWD(全輪駆動)比率が非常に高い。同社の発表によれば、2018年~2020年までのグローバル販売実績ベースでデータをとると、なんとスバル車の98%がAWDなのだという(OEM販売車を除く)。
  FRしか設定のないスポーツクーペ「BRZ」がなければ、スバルのAWD比率は限りなく100%に近づくことは確実だ。実際、日本で買えるスバルのFF車というのはインプレッサに用意されているくらいで、フォレスターやレヴォーグはAWDしか設定されていない。
  さて、スバルが4WD(四輪駆動)ではなく、AWDと表現しているのはカッコつけているわけではなく、技術的な意思が込められている。
  あらためて乗用車における4WDシステムを分類してみよう。もっともベーシックといえるのが、スズキ・ジムニーなどに採用されているマニュアル操作によって切り替えるパートタイム式である。コンパクトカーやミニバンなどで多いのが、普段は2WDでスリッピーなシチュエーションだけ自動的に4WDになるもので、スタンバイ式などと呼ばれている。
  こうしたシステムには、タフネスや燃費などのメリットもあるが、スバルは常に四輪を駆動させることで走りにおけるスバルらしさを表現している。そのこだわりとして常時四輪駆動はマストであり、「AWD」という表記は常時全輪駆動となっていることを示しているのだ。
初めはパートタイム式4WDだった
  もっとも、スバルにおける最初の四輪駆動はパートタイム式だった。
  それが1972年9月にローンチされた「レオーネ4WDエステートバン」である。バン(商用車)なので、厳密には乗用車とはいえないが、レオーネワゴンのボディ形状であったことから日本初の乗用タイプの4WDといわれるエポックメーキングなモデルだ。
  この当時は、まだセンターデフや電子制御といったものはなく、トランスファーレバーでFFと4WDを切り換えるパートタイム式を採用していた。そもそも、当時のスバル車は水平対向エンジンを縦置きにしたFFアーキテクチャが基本となっていたのだ。
  水平対向エンジンの後ろにトランスミッションを置くというスバル伝統のレイアウトから、トランスミッションにプロペラシャフトを生やしてリヤデファレンシャルに駆動力を送れば4WDにできるという発想が生まれ。それがレオーネ4WDにつながったのは、スバリストと呼ばれる熱心なファンでなくともよく知られている話だろう。なお、最初のレオーネ4WDではリヤデファレンシャルの一部を日産ブルーバード(当時はFRだった)から流用していたというのも有名なエピソードだ。
  そうしてスバル独自のパワートレインが4WDと相性が良かったことで、徐々に4WD比率は高まっていったというわけだ。レガシィGTやインプレッサWRXといった2.0リッターターボモデルと4WDの組み合わせは、スバル・ブランドにオンロードで気持ちよく走れるスポーツ4WDというカテゴリーでのパフォーマンスイメージを与えるようになっていった。
  こうして4WDが欠かせないものになっていく流れにおいて、前述したように常時全輪駆動がスバル4WDのアイデンティティとなり、左右対称でバランスのよいレイアウトも含めて、シンメトリカルAWDいうコアテクノロジーにつながった。
  さらに世界的なクロスオーバーSUVムーブメントによって、レガシィアウトバック、フォレスター、XVといったSUVラインアップの存在感が増していった。こうした背景が結果としてスバルのAWD比率を高めていったのだ。

あわせて読みたい

スバル「CROSSTREK」突如現れた新型SUVの正体
東洋経済オンライン
マニアも知らないスバル「インプレッサ リトナ」とは? WRC優勝も伝説の「22B」のルーツもすべて「女性向け」車両だった!
AUTO MESSE WEB
【高機能マウンテンパーカー特集】アウトドア〜タウンユースまで!
Jeep®
スバル・クロストレック プロトタイプ【試乗記】
webCG
これが新世代スバルSUVの回答だ! 「スバルXV」改め「クロストレック」がワールドプレミア!!
ベストカーWeb
【最新フリース15選】冬のアウトドア×タウンユースで大活躍!
Jeep®
熱狂的スバリストに聞きました! スバル車のスバルらしさとはなんぞや?
ベストカーWeb
4WDや水平対向エンジンが特徴! スバルの歴代SUVモデルを振り返る
WEB CARTOP
気になるけれど…怖くない?話題の近視治療ICLって一体何?
antenna*
スバルが新型SUV「CROSSTREK」を世界初公開!アウトドア派にとって興味津々の一台に
MonoMaxWEB
グレード構成&価格も判明 スバル XV改め新型「クロストレック」は先代から何がどう進化したのか
ベストカーWeb
テニス指導者【坂井利彰氏が解説】オムロンの低周波治療器がおすすめの理由
antenna*
スバル製SUVの特徴とは? 新型の最新情報から歴代車種までを解説!
AUTO MESSE WEB
次期インプレッサ情報キャッチ!! 2023年春にスバルの大黒柱として登場!!!
ベストカーWeb
【家とクルマ】使える道具であり安心できる存在
Jeep®
スバルのWRCの原点は「ff-1 1300G」にあった! 丸目2灯のカワイイ顔して採用していた最先端技術とは?
AUTO MESSE WEB
探したけれど「ガチライバル」不在! 低全高の本格SUVは「スバル新型クロストレック」が独占状態だった
WEB CARTOP
【防災ギア18選】災害時にも役立つおすすめアウトドアギア
Jeep®
悪路走破性がスゴイ! 傑作4WD車3選/田舎暮らしに便利な車大賞 2022
田舎暮らしの本Web
スバル初代「インプレッサ」が30周年! セダンから「WRX」まで広く愛される名車は誕生時からユニークでした
AUTO MESSE WEB
周囲を魅了する、モトーラ世理奈さんの魅力に吉岡里帆が迫ります!
UR LIFESTYLE COLLEGE