20代の普通の若者が800万円の新車を買ってるだと!? JEEPディーラーに突撃したらラングラーがバカ売れする理由がわかった

2022.07.11 17:30
この記事をまとめると
■日本でも好調に売れているジープ・ラングラー
■スタンダードなラングラー・サハラでも727万円と高価だが若者が購入することも多い
■残価設定ローンを利用すれば高い残価率によって若者でも手が届く
残価設定ローンが若者のクルマ選びを変えた
  ステランティスグループのジープブランド車の日本国内販売が好調に推移している。とくにラングラーは、本国アメリカに次いで世界で二番目といわれるほどよく売れているし、202年11月に国内発売されたラングラーの派生モデルといえるグラディエーターは、初回輸入された400台があっという間に完売になったとのこと。
  しかもラングラーについては、20代の若者の人気が高いと伝えられている。ただ、スタンダード仕様ともいえる、サハラでもメーカー希望小売価格が727万円もするので、支払総額ベースでは800万円ほどになってしまう。「本当にそのような高額なモデルを20代の若者がホイホイと買っているのか」という疑問をジープディーラーでぶつけてみた。
  セールススタッフいわく、「はい、確かに20代など若いお客様がよく購入されています」とのこと。それでは青年実業家やIT長者、資産家の子息といった類の富裕層の若者なのかと聞くと、「けっしてそういうわけでもないですよ」と答えてくれた。
  セールススタッフは、その秘密は残価設定ローンにあると教えてくれた。「弊社で扱っている残価設定タイプのオートローンにおける、5年後の設定残価率は60%となっております。下取り車や現金での頭金次第で、割賦元金を450万円ぐらいにしていただければ、月々のご負担はかなり軽減されます」と説明してくれた。
  日系ブランドの残価設定ローンでは、5年後の設定残価率はおおむね30%から35%ぐらいが相場となっている。アルファードなどリセールバリューが鉄板なモデルでも50%を超えるか超えないか程度なので、60%はいまどきではまず拝めない残価率となっている。
ラングラーは脅威の残価率65%を誇る
  ただし、日本車のほとんどがクローズエンド(残価保証)タイプなのに対し、ラングラーの場合はオープンエンド(残価非保証)タイプとなり、支払最終回近くに車両の再査定を行い、最終的な残価が決まるので、日本車の残価設定ローンに比べて値落ちリスク(残価保証タイプの日本車でも決められた走行距離を超えたり、内外装の状態が基準以下になると追い金が発生する)が高いこともあって、高い残価率が設定されているのである。
  ちなみにジープのウェブサイトにあるローンシミュレーションコーナーにおいて、サハラのメーカー希望小売価格をベースに、頭金100万円で5年間の均等払いで試算してみた。「メリットブラン1.25%」という特別低金利を利用すると、据置率(残価率)は65%(最大値とされていた)となり、新車販売時のメーカー希望小売価格727万円に対して、472万5000円が支払最終回分として据え置かれ、初回払い分が3万6131円、月々の支払いが3万1500円となった。
  これなら20代でもラングラーに乗ることは十分可能なので、若者にも人気が高いということがよくわかった。
  ラングラーはすでに先代モデルから若者には注目されていた。若い世代から見れば、ラングラーのスタイルは新鮮に映ることが大きかったようだ。ただ、先代モデルは搭載エンジンが3.8リッターV6だったのだが、現行モデルでは日本国内仕様は2リッター直4のみとなったので、ますます購入のハードルが下がったともいえよう。
  また、オーナー個々のライフスタイルに合わせて多種多彩なオプション用品(いわゆるメーカーオプションというものは存在せず、販売店で装着するディーラーオプションのみとなる)が用意され、汎用品装着でも相談にのってくれるなど、正規ディーラーが柔軟なバックアップ体制を組んでいるというのも、若者の心をつかんでいるのかもしれない。
  若者が注目するプロダクトを世に送り出し(けっして媚びるという意味ではない)、価格自体が高くてもそれをバックアップするファイナンスサービスをしっかり用意し、さらに多様性を重んじたオプションやアフターマーケットが用意できれば、クルマ離れが顕著とされるいまどきの若者であっても、その心をつかむことができて注目してもらえることをラングラーは証明しているともいえる。

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