20代地方女子の挑戦!高齢化40%の都農町をトレーラーホテルで盛り上げたい!

2022.07.23 19:46
町外の人と町内の人が一緒に都農町のまちづくりを考える「まちづくりホステルALA」で、まだ使えるのにもったいないから始まったトレーラーホテルプロジェクト。完全プライベートルームで、仕事や遊びにもバッチリ!
旅するように働きたい人や、人と自然がおだやかな環境で自分らしくゆるりと過ごしたい人に来て欲しい。
 はじめまして。人口1万人の町、宮崎県都農町(つのちょう)に在住している黒木翼と渡邊佳です。私達は現在まちづくりホステルALAを運営しています。まちづくりホステルALAは、空き家と耕作放棄地だった場所を、町内の人と町外の人が都農町のまちづくりを一緒に考えられる場が欲しいという想いから出来ました。今では他所で普段からまちづくりに携わる方や、日本一周中の旅人、旅しながら働いている会社員など様々な背景の方がやって来ています。
都農町やホステルALAの楽しみ方をチラッとご紹介
今年は都農町スタディツアーを実施
たくさんの方々を巻き込みながら、都農町のまちづくりに貢献してきましたが、ここに来て新たな問題が発生しました。当拠点で仕事や作業をする際は、基本的に共有スペースを利用することになります。ひとりになりたい時や、オンライン会議をする際に、他の人に気を使うという声がちらほら出てくるようになりました。
そんな悩みを抱えていた私達に、いつも応援してくださっている町民の方から、使わなくなったトレーラーのお声がけがありました。見に行ってみるとびっくり!使っていないのがもったいないくらい素敵なトレーラーが、そこにはありました。私達は思いました。「トレーラーハウスで泊まれたら、ホステルALAの完全プライベートルームとして利用できるんじゃないか」
今回クラウドファンディングをする目的は、中長期滞在できるようなトレーラーの内装費用のためです。トレーラーホテルが出来れば、個室空間が保たれ、交流したい時はホステルの共有スペースでみんなと交流してもいい。新しい宿泊施設が出来ることで、都農町に滞在する時間が増え、都農町のことを好きになり、私達のまちづくりに参加してくれる人が増えてほしいです。
翼ちゃんは都農町出身で、高校卒業して一緒に働くことになったけど、他の会社に行くって選択肢もあったと思うんだ。なんで都農町に残ることにしたの?
私は色々な風景を見てみたいと思っていて、将来的には海外にも興味があったんです。だからどこでも働ける力をつけたいと思って、ITの会社を受けようと思ったんですよ。
高校生時代にオンラインで初めて海外とつながった日でも受ける前にその会社から地方出身の子は採りませんって言われてしまって。どうしようと思っていたら、その日の夜にイツノマの社員に一緒に働かない?って声をかけてもらい、その場の直感で決めたという感じですね。
すごい偶然やなー。翼ちゃんの同級生も地元に残った人は多いの?
私の同級生は76人居たんですけど、地元に残ったのは5,6人ですね。
みんな出ていったんや。イツノマから声をかけられても、町外の会社にまた就活しに行くってのもあったと思うんやけど、そこはどうなん?
町外に出ていくのも選択肢としてはあったんですけど、自分が居ない間に都農町が変わっているのは嫌だなと思って。だったら都農町に残ってイツノマで働いて、自分の好きなまちをみんなでつくりたいと思ったんで残りました。
ちなみに他の子達はどこに行ったの?
専門学校や大学に進学したり、就職したりして出ていきました。やっぱり外の世界に出てみたいってのはあるんじゃないですかね。若者からしたら何も無い町と思われがちですし、実際に畑や田んぼが多い町ですしね。
確かに都会って憧れるよね。翼ちゃんは都農町に居て、都会に憧れることはないの?
やっぱり、最初はありましたね。でもイツノマで仕事をしていく中で、都農町の中でも今まで自分が出会わなかった人と出会えたり、知らなかったことを知れるので面白いです。それにホステルが出来てから、色々な人と出会うことができるようになりましたしね。
普段はホステルALAでどんなことをしているの?
イツノマの仕事を並行しながら、基本的には清掃や受付対応などの接客業務です。他には時間があるときに、町内ツアーをしてお客さんを都農町のファンになってもらえるようにしています。 イツノマに入ってからカメラを始めたんですけど、この時に写真を撮影したりしてお客さんからも喜ばれていることがすごく嬉しいです。
翼ちゃんほんとお客さんの笑顔引き出したりするのがうまいよね。これからはカメラ技術ももっと極めていくの?
そうですね。写真撮影ももっとうまくなって、お客さんの笑った顔を引き出していきたいです。やっぱり良い写真が撮れるとお客さんも満足してくれるじゃないですか。いつかは、翼みたいに仕事も好きなことも全力でできるような人生を送りたいって、都農町の若者が憧れる存在になりたいです。
それ翼ちゃんだったら絶対なれるよ!今後トレーラーを新しく設置しようとしているけど、翼ちゃんとしてはALAはどうなっていくと思う?
今はお客さんが3〜4日で出ていくじゃないですか。長期滞在したいと思っていても、やっぱりホステルだから完全プライベートは難しい。でもトレーラーが来ると、完全プライベートだから長く泊まってくれる人も多くなるんじゃないかと思います。長く滞在する分、お客さんには町のことをもっと知ってもらって、都農町のファンを増やしていきたいですね。
佳さんはどうして都農町に来たんでしたっけ?
私はもともとハウスメーカーに勤めていたんだけど、自分のやっていることにだんだん疑問を持ち始めて。
疑問っていうのはどういうのですか?
私がやっていることは、本当に誰かのためになってるのかなってことかな。やっぱり会社だから利益を出さないといけないし、でもそれは相手にとって本当に必要かを考えるようになった。
自分の考えと反していることをやるのは辛いですよね。
それでなんとなく転職サイトを見ていた時に、イツノマの求人を見つけて。募集内容が都農高校の利活用だったんだけど、それにすごく惹かれたんよね。大学のときから空き家を利用してまちづくりをしたいと思ってたからかな。
学生時代に、木材を利用した地域活性化プロジェクトに取り組む
でも実現できる場所や企業を見つけられなかったし、なんの根拠もないけど私には無理だと思ってた。だけどイツノマの話を聞いてたらすごいやりたいってなってきて。だって都農高校ってめっちゃ綺麗なのに、何も利用しないなんてもったいなくない? 
私も最後の卒業生として都農高校が利活用されると嬉しいです。実際に来ることになった決め手みたいなのはなんですか?
ちょうどそのときに1人の友達を亡くす機会が重なって。私にとって、本当に幸せな人生ってどんな人生かって考えるキッカケになった。人生100年時代って言うけど、案外すぐ死んでしまうかもしれない。だから人生後悔しないように今やりたいことやろうと思って、移住を決断したかな。
都農町に来てみてどうですか?
私はすごい刺激を受けてる。まちづくりホステルALAに来る人って、めっちゃ先進的な働き方をしている人ばっかりで。ここに居たらこういう生き方もありなんじゃないかって思えるロールモデルがいっぱいおる。
人生の先輩の話は面白いです
それはめっちゃ思いますね。
帰省した時とかに友達と会ったりするねんけど、今こんなことやってる、将来はこんなことしたいって話とかしたら、めっちゃ楽しそうやなって言われる。そっちはどうしてんの?って聞くと、まあぼちぼち。給料もそこまで悪くないしって。私もそうだったけど、それって多分普段の仕事が忙しすぎて、家帰ったら寝て、また会社行って、土日は何も考えられないほどぐったりしてるか、ストレス発散に遊びに行ってるか。自分の人生や本当にやりたいこと、生活を考える余裕や時間を持てている人は少ないと思う。だから私がトレーラーをやりたい理由は、ゆっくり自分の人生を考えられる空間にしたい。トレーラーってホステルからは独立した部屋になるから、完全プライベートルームに出来るし、誰かと喋りたいときはホステルの共有スペースでみんなと喋ってもいいし。

とはどんな人に来てほしいですか?
若い人(笑)こっちに来て、私と同世代の人になかなか出会えなくてそこが不満。やっぱり同世代でしか盛り上がれないこともあるし、楽しくお酒を呑める人大募集!!
都農ワインで乾杯!!
確かに(笑)若い世代も来てくれるといいですよね。佳さんは建築士でもありますが、トレーラーはどんな内装にするつもりですか?
都農町ってゼロ・カーボンタウン宣言を出したやん?あれってイツノマが政策提案したっていうのもあるけど、ここに来てくれる人にはそういう取り組みだったり、循環型社会だったりっていう世界の流れとかも知ってほしいって想いがある。
 トレーラーホテルプロジェクトを始めてみて、実はすんなり進んでいる訳では全然なくて。色んな問題にぶつかっている最中。実際にトレーラーを移設するにもお金がかかるし、敷地を分筆して農地から宅地に転用しなければならなくなったり。トレーラーが来ることによって浄化槽の人槽が足りないので入れ替えの費用が発生したり。事業を新たに始めることって、こんなに難しいんだと実感しています。もともと内装・外装に使うはずだったお金があっという間に飛んでいきました(笑)。
それでもやっぱり、自分たちの想いを実現するためにトレーラーを開業させたい!ぜひ応援をよろしくお願い致します。
最後に私達を応援してくださっており、トレーラーを譲ってくださった、敬子さんのコメントを記載させてください。
敬子さん「イツノマさんと出会い、どんなことをここでやろうとしているか伺ったので、お譲りしようと思った次第です。このトレーラーが宿泊施設に生まれ変わることで、こちらに泊まられたお客様がどんな気分になるのか、また町の人達にとってどんな場所になるのか、今から楽しみです。」
トレーラーホテルのイメージ図
新名 亮/一般社団法人 蹴-1協会会長
まちづくりって言うと移住って話題が出てくる。俺は無理に移住しなくていいって思う。だって、移住してくださいって言われると重いじゃないですか(笑)。まずは来てもらうこと、知ってもらうことが大事。俺は都農町出身だけど、10年前はこんな建物ができるなんて思ってもなかった。今はホステルALAがあるおかげで、いろんな人が都農町に来てくれてる。トレーラーホテルが出来ると、更に訪れる人が増えてくれることを期待している。都農町を訪れたきっかけが、いつか都農町に住みたいに変われば、それが嬉しい。


山崎 満広/サステイナブル都市計画家/ 著書「ポートランド」、「ポートランド・メイカーズ」
宮崎県都農町は、農業が盛んな人口1万人弱の海と山に囲まれたのどかな田舎町。季節ごとに採れる新鮮で豊富な野菜と果物、そして金ふぐを代表とする海の幸。そのどれを食べても美味しいし、幸せな気持ちになります。また、都農は日本トップクラスで受賞を繰り返してきた都農ワインのワイナリーもあります。
そんな素敵な小さな町に、僕が尊敬する元UDSの中川敬文さんが移住し、まちづくり会社イツノマを立ち上げ、その事務所の隣にまちづくりホステルALAを立ち上げたと聞いたときは、「なぜ都農町?」と思っていました。しかし、ALAが出来て以来、都農町には日本中から日本一周の旅をする学生や、ワーケーション目当てのフリーランス、そしてまちづくりを現場で体験したいインターン生などが集まるようになった。そして僕ももう気付けば4回も都農に足を運んでいる。そんな都農町で今度は中長期滞在向けにトレーラーを整備する計画があるらしい。
僕は都農町のALAの成功は、1万人規模の地方都市の成功モデルの一つになると確信しています。その成功づくりを僕は心より応援しています!皆さんも是非!

池尾 健/大学機関などでの教育・研究活動に従事
知人の誘いで株式会社イツノマさんが拠点を置く宮崎県都農町にお邪魔したのは昨年夏真っ盛りの時期でした。家族のように笑顔で迎えてくれたイツノマの皆さん。当時ホステルALAはまだなく、隣接する中川社長のご自宅で寝泊まりさせていただき、ご飯や焚火を囲む田舎に帰省したような、とても暖かい時間を過ごすことが出来ました。「地域創生」というともすれば大仰なお題目としてではなく、あくまでも自然に「一緒にまちで過ごすこと、作っていくこと」を仲間と日々取り組むその姿はある意味で新鮮なものでした。遠く離れた都市部で「観光を学ぶ学生」に机上ではないその姿、存在を知ってもらいたい、できれば接点を持って行動に繋がってほしい、という想いもあり、そのあと私が担当する立教大学観光学部「ホテル運営論」での公開講座、そのあとのインターンシッププログラムと昇華されていきました。今後も他大学を含めこの接点を広げていきたいと思っています。いつも全国からの学生や若者が集うイツノマさん、彼ら自身ももちろん都農町というまちを作っていますが、最小単位として彼らの拠点である「まち」もすこしづつ広がっていっています。そして今回はトレーラーハウスがやってくるそう。今からとても楽しみです。この場所にやってくるきっかけとして、そして興味の表明としてぜひ応援してください!
スケジュール
22年6月末日   クラウドファンディング開始
22年7月上旬   トレーラー内装工事開始
22年7月下旬   トレーラー内装工事終了
22年7月末日   クラウドファンディング終了
22年8月上旬   トレーラーホテル宿泊開始
22年8月     リターン配送開始
資金の使い道について
トレーラー内装費80万円
CAMPFIRE掲載手数料・決済手数料:約20万円
動画制作
リターン品に関して
リターン品の「キャンベル・アーリー」は今回ご協力頂く㈱都農ワイン(製造元)から発送して頂きます。
【通信販売業免許番号】
酒類販売業免許通知書 高鍋法第179号 高鍋税務署
協力企業様
㈱都農ワイン
「田んぼん木を植ゆる馬鹿がおるげな」都農のブドウ栽培は、一人の農民が田んぼにブドウの木を植えたことからはじまりました。高温多湿で台風の通り道にある宮崎県は、決してぶどう栽培に適した土地ではありません。しかし飽くなき工夫や改良を重ね、彼の夢とともに、1本の苗と1本の台木から尾鈴ぶどうが誕生しました。1996年11月、地域のブドウ生産者の夢“みんなのワイン”として、都農ワインはオープン。現在ではワインの種類約40種類、年間製造数量約20万本です。キャンベル・アーリーを中心に国内外のコンテストでは多数受賞。海の見える丘の上で、地元産ブドウ100%を使い、テロワールを大事にしたワインづくりをしています。
㈱南国CBF
都農町で生産された地域食材の「ブランディング事業」を手掛けています。製造・卸し売り・販売・飲食と、さまざまな角度で地域の食をプロデュース。今回返礼品として提供している「南国プリン」は、どこか懐かしい宮崎のあの頃の魅力を詰め込んだプリンです。
私たちが食に対して思う大切なことは、エネルギーを摂取する為だけのものでなく、作り手や食べる人の想いを互いに伝える食を創造し、提供することで人と人との笑顔を繋いでいくこと。そして地域資源を大切にする心を学び、我々自身も故郷を愛し、互いを思いあう心を育んでいます。

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