日本全国にのびのび学べる「学びの場」をつくりたい!

2022.06.08 01:14
「地域でいちばん心地よく、自学自習ができる場所」である寺子屋を日本全国につくります!寺子屋では、自分の興味のあることについて自分のペースでのびのびと学ぶことができます。そんな「学びの場」を広げるために、ご協力のほどよろしくお願いします。
はじめまして!
NPO法人Cafe de 寺子屋 設立者の大石紗矢香です。
私は、現在、東京大学大学院で農学について学んでいます。
そして、大学院進学時に立ち上げた、教育に関する団体である「NPO法人Cafe de 寺子屋」の活動も行っています。

私は中学生の頃から食糧問題に関心があります。
その食糧問題という社会課題を技術面から解決するために、農学を学ぶことにしました。

農学を学んでいる中で、〈自然を主体として捉え、人は土壌を育むことで関わる〉農法があることを知りました。
そのような農法を「自然農法」といいます。みなさんは、ご存知でしょうか?
一般的な農法では、肥料を与えたり、薬品を使用して除草したりするのに対し、
自然農法は、不施肥 (肥料を与えない)、無農薬 (農薬を使用しない)、場合によっては、不耕起 (耕さない)、不除草 (除草しない) という特徴があります。
自然農法がそのような特徴をもつ背景には、
自然が主体
「何もしない」が出発点
作物が育つ土壌を大切にする
という考えがあります。
それは、教育にも共通する大事な考え方だと思いました。
子ども本人が主体
私たちが「与えよう」と思わない
環境づくりを大切にする
というような教育を通して、課題に取り組む人を育てる面でも、社会課題の解決に貢献したいと考えています。
日本全国に寺子屋をつくりたい!
寺子屋では、子どもたちは自分が興味のあることについて自分のペースでのびのびと学ぶことができます。
そのために、学生スタッフは子どもたちの自学自習をお手伝いし、また、学びが生まれやすい環境を整えます。
そんな寺子屋を日本全国、47都道府県すべてにつくります!
「みんなのことにみんなが協力する社会」の実現
環境破壊 ・教育格差・ジェンダー不平等…世の中には社会課題と呼ばれるものがたくさんあります。
自分には関係ない / 誰かがやってくれるだろう という認識ではなく、みんなが自分事として捉え、自ら動き、みんなで協力して解決していく。
そのような「みんなのことにみんなが協力する社会」になっている時、社会課題のない社会が実現されていると私たちは考えています。


>> どうやって?
「みんなのことにみんなが協力する社会」では、人と人、私とあなたの関係が「無責任・無関心」ではなく、「自律・協調」になっているはずです。
そのため、「自律・協調」の関係を広めていきたいのですが、いきなり全部を変えていくのは難しい…
そこで、「自律・協調」の関係づくりを、まずは「寺子屋」で行っていきます!
そして、その寺子屋を日本全国につくることで、寺子屋を起点に「自律と協調」を広げていきます。
さらに将来的には、町内に1つは寺子屋をつくり、もっともっと広げていきます!


>> 具体的には?
私たちは学びを通して「自律と協調」の関係を広げていきます。
そのために寺子屋は、「学びの場」であることを目指しています。
私たちの考える学びの場は「学びが連鎖的・連続的に生じる環境」です。
「学びの場」をつくるために、私たちは寺子屋を以下のようにデザインしています。
・会場をカフェに
黙々と読書や仕事、勉強などをしている人と、お話をしている人やくつろいでいる人が同時に居られる場所であり、寺子屋を開催した際に、黙々と学習している子と、学生スタッフと対話している子が共存しやすいためです。
また、心地よく過ごせるように設計されているので、のびのびと学びやすいためです。
・スタッフは学生が
大学生は多様化し始めているタイミングなので、子どもにとって多くの学びのキッカケを提供できるためです。
また、子どもの頃の記憶が比較的多く残っていて、子どもたちの考え・思いに共感しやすく、子どもにとってお兄さんお姉さんの年齢なので、横の関係を築きやすいためです。
・学生スタッフの役割は支援とコーディネート
私たちが取り組む支援とは、”ひとりではできないけど、みんなとならできる” 内容を、明日や来週には”ひとりでできる”ように、お手伝いすることです。
また、コーディネートとは、寺子屋が「学びの場」となるように環境を整えることです。
このような支援とコーディネートを実践するために、ガイドラインとして「寺子屋レシピ」 作成しました。
寺子屋レシピ
① お手本で在ろう!
② 教えないで教えよう!
③ "プレゼント" を贈ろう!
全文は
で公開中
以上のような「学びの場」を実現するためには、以下のことが必要です。
1. ご協力いただけるカフェを見つける
2. 全国の学生に協力してもらう
3. 学生スタッフが「寺子屋レシピ」を実践する


1,2 のために、広報を強化し、より多くの方に団体の思いや活動について知っていただけるようにします。
3 のためには、学生スタッフ自身も学んでいくことが大切だと考えています。
学生スタッフが学ぶ機会をつくるために、以下のことを行います。
・研修会
研修会を行うことで、現場の経験を知識に昇華し、さらに実践に活かします。
その際に、知識を団体全体で共有することで、組織的な改善を促進していきます。
・理事長による点検
「寺子屋レシピ」を考えた理事長が、実際の現場を観てアドバイスをします。
この研修会と点検は、高校生による寺子屋の実験の際に行ったところ、とても効果ありました。そのため、既存の寺子屋とこれからできる寺子屋でもやっていきたいと考えました。
高校生による寺子屋づくりの実験の詳細は
をご覧ください。


今回のプロジェクトで得られた資金は主に、広報・研修・点検などの、寺子屋をつくり、広めていくことに活用させていただきます。
詳しくは、「使い道」をご覧ください。
理事長:田中
私が寺子屋を始めた経緯には、次の3つの経験が大きな影響を与えています。
① 自ら学ぶことの楽しさを体験した
私は大学受験を独学で挑戦しました。
目標の大学に合格するために、計画を立てて、コツコツと課題を乗り越えていく過程がとても楽しかったです。
また、大学入学後は、休学し個人事業主として活動を開始しました。
はじめは "わからないことしかない" 状況でしたが、大学受験の時と同じように、勉強をしながら仕事を進めていく過程が楽しかったです。
それらのおかげで、「わからないことやできないことがあったとしても、調べたりしてできるようにすれば大丈夫」というスタンスで、楽しみながら色々なことに挑戦できました。


② 心地よいカフェでのびのびと勉強する時間
高校卒業後から、多くの時間をカフェで勉強をしながら過ごすようになりました。
私はその時間がとても好きでした。
そして、毎回コーヒー1杯を注文することが難しい子どもたちにも、この時間を味わってほしいなと考えていました。


③ 主体性を大切にできる支援の方法
大学入学後に、友人と課題を進めるために行った大学の自習室 (そこには支援してくださる職員の方がいらっしゃいます) で、主体性を大切にできる支援の方法があるということを知りました。
そして、大学受験のことを振り返り、「1から10まで自分でやる必要はなかったのかもしれない」と思い、そのような支援の方法ついて勉強を始めました。
そして、学習科学やZDP (最近接発達領域) などというヒントに出会い、「「私たち (大学生) でも、年齢の近い子どもに対してそのような支援ができるのでは?」と思い、寺子屋をつくり実践することを決めました。
…以上のような経緯から、寺子屋は「大学生が子どもの主体的な学びの支援をする」というカタチになりました。


設立者:大石
私は、中学2年生の社会の授業で、世界では全員が食べていけるのに充分な食糧が生産されているにも関わらず、飢餓で苦しむ人がいることを知りました。
飢餓の存在は知っていましたが、「充分、生産されているのに」という点が何か変だと思いました。

そのことをきっかけに、社会課題、特に食糧問題に関心を持ちました。
食糧問題の解決方法としては、直接的な解決方法と間接的な解決方法があると考えていました。
直接的な解決方法は、足りない分の食糧を誰かが与えること。
間接的な解決方法は、その土地の人たちが知識を身につけて、自分たちで食糧を生産できるようになったり、調達できるようになったりすること。
前者は場当たり的な対処にすぎず、長期的に考えると後者が大切だと考えました。
私は、後者について技術面から考えるために、大学では農学を学ぶことにしました。
ただ、「その土地の人たちが知識を身につける」という点では、農学だけでなく教育も大事だと考えていました。
春から大学院に進むという時に、高校の先輩である現理事長の田中と話す機会があり、「寺子屋」という活動をやっているという話を聞きました。またその時に、私の将来や、それに関連して社会課題について、お互いの考えを話し合いました。
その話の中で、寺子屋を通して社会課題の解決に貢献できるような学び支援がしたいと考えました。
そこで、まずは寺子屋を全国に広げようと思い、自身が代表となって、2020年4月に学生団体を、2020年8月にNPO法人を立ち上げました。
▽ 参加者の声
・ 子どもたち
寺子屋に行くことがぼくの楽しみ。特別な時間なんだ。
寺子屋で学習して自分で「できた」という感覚があって嬉しかった。
寺子屋でわからなくてもいいのだということを学んだ。
・ 保護者の方
宿題に加えて自学自習をするようになりました。
教えてもらったことを親に生き生きと話してくれてこちらも嬉しくなります。
寺子屋に通うようになって、家でも自ら動けるようになりました。


▽ 実績(2022/04/25 時点)
寺子屋数 7都県に13か所
開催回数 合計 559回
参加者数 延べ 2016人


▽ 沿革
2018 年
3 月 「寺子屋ぴえぬ」開設 @山梨県甲府市
2020 年
4 月 「学生団体 Cafe de 寺子屋」設立
7 月 「寺子屋ぱーにゅ」開設 @静岡県焼津市
8 月 「特定非営利活動法人 Cafe de 寺子屋」設立
9 月 「寺子屋かもえ」開設 @静岡県浜松市
2021 年
10 月 「寺子屋べーす」 開設 @静岡県静岡市 、「寺子屋まーむ 」 開設 @岐阜県岐阜市
11 月 「寺子屋まるん」 開設 @山梨県甲府市 、「出張寺子屋@清運寺」開設 @山梨県甲府市
12 月 「寺子屋ばーま」 開設 @島根県松江市 、「寺子屋べいす」開設 @福島県福島市
2022 年
3 月 「寺子屋あすは」 開設 静岡県藤枝市、「寺子屋せれね」 開設 福島県福島市、「寺子屋こめだ 浮間公園店」 開設 @東京都北区、「寺子屋こめだ 横浜江田店」開設 @神奈川県横浜市
…「日本全国に寺子屋をつくる」ことを目指します!
会場:カフェ
寺子屋名:会場となるカフェのお名前からとっています
例) 会場:宇田川ベースカフェ → 寺子屋名:寺子屋べーす
開催時間:週1~3回 夕方2時間
対象者:小学生1年生から高校3年生
定員:会場の広さに応じて決定しますが、8~15名ほどです
運営スタッフ人数:子ども3名に対してスタッフ1名となるようにしています
全国各地のスタッフからお礼のお手紙
…全国各地の寺子屋のスタッフからお礼の気持ちを込めて書いた手書きのお手紙をお送りいたします。プロジェクト終了後、1か月以内に郵送する予定です。

活動報告書
…年度末に1年間の活動についてまとめた活動報告書をお送りいたします。2023年3月に、データをメールにてお送りすると共に、冊子を郵送いたします。
ウェル恵明会株式会社 専務取締役 統括本部長
鈴井 慎太郎 さま


Cafe de 寺子屋の大石さんとは浜松市市民協働センター主催のパートナーシップミーティングを通じて知り合いました。
そこで寺子屋さんの取り組んでいる内容と情熱を知り、あらゆる面で共感したのがきっかけです。
日々多様化するコミュニティの中で、持続的に地域の子供たちの未来を考えるこの取り組みは、本来あるべき姿では無いかと考えます。
輝かしい未来が待っている学生がさらにその先にある未来を生きる学生を支援する仕組み。素晴らしいと思います。
私たちは家族や友人のような関係を築きながら、子どもの学びを支援したいという思いから、団体設立当初から、教育におカネを介入させないように活動してきました。
そのために、子どもたち・保護者さんから参加費をいただいておりません。
また、会場は、私たちの活動に共感してくださった店主さん方が無償で貸してくださっており、学生スタッフは、ボランティアで活動しています。
そのような姿勢を貫きながら、ここまで活動を続けてこられたのは、多くの方々に支えていただいたからです。いつも本当にありがとうございます。
そしてこれからも、「みんなのことにみんなが協力する社会」をみんなでつくっていきたいです。
そのために、ご協力のほどよろしくお願いします!
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
Cafe de 寺子屋は非営利法人ですが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。 

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