[じゃがいもの家庭菜園]プランター栽培OK!増し土&収穫編

2022.04.22 14:21
1回目の追肥の後、しばらくしたらつぼみがつき始めます。じゃがいもの収穫まであと一歩。栄養を行き渡らせ、おいしいじゃがいもを収穫するためのポイントを紹介します。
準備するものや、植え付けから追肥までの前編はコチラ
2回目の追肥と増し土
1回目の追肥と増し土を終えて、つぼみがつき始めたら、2回目の追肥の時期です。株と株の間を中心に、プランター全体に化成肥料を15~20gほどまきます。
1回目の追肥後、つぼみがつき始めたら2回目の追肥
培養土がプランターの上から2~3cm程度になるように、増し土(株の根元に土を足すこと)をし、根本をしっかりとさせます。
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じゃがいもが育ってくると、実が土の上に顔を出すことがあります。実に陽が当たると、緑色に変色する「緑化」がおきます。この緑化した部分にはソラニンという有毒物質が含まれるので食べられません。緑化を防ぐために、追肥の後は必ず増し土をしましょう。
※ソラニンは未熟なじゃがいもにも含まれるため、家庭菜園のじゃがいもは緑色に変色していなくても、厚めに皮をむいて食べましょう。
皮むきのコツはコチラ
収穫
じゃがいもの花の色は、白~紫です。花が咲き、葉がだんだん黄色くなってきたら、収穫の合図です。
ただし土が湿っているときに収穫すると、じゃがいもが腐りやすくなるので、なるべく2日以上晴天が続いて、土が十分に乾いているときに収穫しましょう。
株元をしっかり持ち、土ごといもを掘り起こして収穫
まずは、株元から5~10cmを残して、茎をハサミで切り取ります。
実を傷つけないよう、株元から少し離れたところに移植ごてを差し込みます。
土ごといもを掘り起こして、残った茎をしっかり持って引き抜きます。地中にまだいもが残っている可能性が高いので、掘り残しがないように、手で土の中を探りましょう。
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収穫したじゃがいもは、水洗いせずに、風通しのよい場所に広げて乾かします。乾いたら土を軽くこすり落とします。保存する際には、土がついたまま新聞紙に包んで、冷暗所に置きましょう。
野菜の常温ストック術はコチラ
ひと工夫で二毛作も
じゃがいもは寒冷地を除いて、春植えと秋植えの二毛作ができます。
※寒冷地(目安:北海道、東北、新潟県、富山県、石川県、高冷地)では収穫前に霜が降りて、いもの実が痛むので秋植えは避けてください。
【春植え】
・時期
暖地で2月中旬から3月下旬、中間地で2月下旬から4月上旬、寒冷地で4月上旬から5月上旬。
・適した品種
男爵いも、キタアカリ、ホッカイコガネ、インカのめざめ、メークインなど。
【秋植え】
・時期
暖地で9月上旬から中旬、中間地で8月下旬から9月上旬。
・適した品質
デジマ、アンデス赤、ニシユタカ、普腎丸など。
・秋植えのポイント
種いもが腐らないように小ぶりのサイズ(40~50g)を選び、丸ごと植え付けます。霜が降りる前に収穫しましょう。藤田 智さんプロフィール
藤田 智
藤田 智
恵泉女学園大学副学長
1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は130冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
ホームページ/藤田 智さんプロフィール
[じゃがいも]茹で方や保存法、品種別レシピの紹介
[じゃがいも]茹で方や保存法、品種別レシピの紹介
じゃがいもはビタミンCが豊富。炭水化物を多く含みますが、米やパンにくらべて低カロリーで、ゆっくり消化されるのでダイエットにも良いといわれています。緑色になった皮や発芽部分には有害なソラニン という物質が含まれるので、その部分は厚めに皮をむき、完全に取り除いてから使いましょう。
最終更新:2022.04.22
文:アーク・コミュニケーションズ
写真:谷山真一郎
監修:藤田智、カゴメ
参考文献:
『NHK趣味の園芸 野菜の時間 藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修 NHK出版編(NHK出版)
『野菜とハーブのプランター菜園』藤田智監修(ブティック社)

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