塩や味噌など調味料を肴に飲む会! どの久保田が最も合う?

2022.04.11 11:50
久保田の意外な味わいや新しい楽しみ方などを、久保田ファンの皆様と一緒に飲んで話しながら見つけていくイベント「KUBOTAYA座談会」。第2回は、「さしすせそ調味料に最も合う久保田」をテーマに開催しました。
KUBOTAYA座談会とは
「KUBOTAYA座談会」とは、久保田の意外な味わいや新しい楽しみ方などを、久保田ファンの皆様と一緒に飲んで話しながら見つけていくイベントです。
第2回のテーマは、「さしすせそ調味料に最も合う久保田」
前回の座談会では参加者の方から、どの調味料にどの久保田が最も合うかを見つけて、より久保田を楽しみたい、というコメントをいただきました。なんでも、調味料をおつまみにすると日本酒の味が引き立つとか。

そこで第2回は、調味料の基本であるさしすせそ調味料を取り上げ、「さしすせそ調味料に最も合う久保田」をテーマに開催。11種類の調味料(砂糖、塩、醤油、味噌を各2種類ずつ、酢を3種類)をおつまみに、5種類の久保田を飲んで、どの組み合わせが一番美味しいかなど、率直な感想を語り合いました。
座談会参加の皆様
<江口さん>
久保田を好きになったきっかけ:新潟県外へ出て久保田を飲んだことで、ふるさと新潟の日本酒の美味しさに気づいたとのこと。一番好きな久保田は「久保田 千寿」。冷やしても燗でも、料理と合わせても美味しいから。
<折笠さん>
久保田を好きになったきっかけ:東京に住んでいる頃、スキーのために新潟へ帰省しては、地酒の一升瓶を抱えて帰っていた思い出があるそう。当時から久保田が一番美味しいと感じていて、一番好きな久保田は「久保田 雪峰」。辛口の日本酒をキンキンに冷やして飲むのが好きとのこと。
<矢尾板さん>
久保田を好きになったきっかけ:5年前に誘われて行った朝日酒造のイベントで飲んだこと。こんなに美味しい日本酒があったのかと驚いたそう。本日は友人の折笠さんと共にご参加。折笠さんに比べると久保田初心者さんとのこと。
<五十嵐さん>
久保田を好きになったきっかけ:にいがた酒の陣で試飲したこと。一番好きな久保田は「久保田 純米大吟醸」で、華やかな香りと酸味、米の甘味が絶妙な調和加減でとても美味しいからとのこと。最近は「久保田 スパークリング」や「久保田 純米吟醸にごり」、「久保田 ゆずリキュール」も飲みやすく気に入っていて、友人におすすめしている。
<小林さん>
朝日酒造 マーケティング部に所属。本日の司会進行を担当。
座談会当日レポート
座談会に用意した久保田
久保田は、味わいのバリエーションが出るよう、特定名称や製法が異なる5種類を用意しました。

久保田 碧寿(山廃仕込み・純米大吟醸):伝統的な醸造方法の山廃仕込みによる、どっしりとした旨味のある純米大吟醸酒。併せ持つシャープな酸味とキレの良さも特徴です。
久保田 純米大吟醸(純米大吟醸):洋梨やメロンを思わせる華やかな香りと、甘味と酸味が調和した上品な味わいがあり、久保田らしいキレも併せ持つ純米大吟醸酒。
久保田 紅寿(純米吟醸):辛味と酸味が調和し、やさしい口当たり・ほのかな甘味の中にドライさを感じる純米吟醸酒。若いバナナや青リンゴのような清涼感のある香りが抜けていきます。
久保田 千寿(吟醸):綺麗ですっきりとした淡麗な味わい、穏やかな香りに仕上げた、いつもの食卓を少し特別にする「食事と楽しむ吟醸酒」。
久保田 百寿(特別本醸造):香りの主張は控えめに、辛口で飲み飽きしない酒質に仕上げた特別本醸造酒。ふくらみのある辛味や酸味があり、飲んだ後はドライさを感じます。
≪さ:砂糖≫同じ砂糖でも合う久保田が違う?
砂糖は「上白糖」と「和三盆」の2種類を用意しました。

上白糖とは、さとうきびやてん菜の搾り汁から糖蜜を分離した「分蜜糖」の一種です。何にでも合う日本人好みのソフトな風味で、国内の砂糖消費量の約半分を占めます。
一方の和三盆は、日本の伝統的製法で作られた、糖蜜を分離していない「含蜜糖」の一種になります。結晶が非常に小さく独特の風味を持ち、和菓子の原料として重宝されています。
矢尾板さん(以下、矢尾板):千寿はどちらの砂糖ともあまり合わないですね。千寿はあっさりしているので、砂糖だとちょっと強いのかな。でも、上白糖と百寿は結構合うような感じがしてきたな。

五十嵐さん(以下、五十嵐):上白糖と純米大吟醸を組み合わせると、純米大吟醸は香りがすごく強いので、その香りと上白糖の甘味が重なって、すごく美味しいです。
上白糖と碧寿を合わせると、碧寿は純米大吟醸と比べるとそこまで香りは強くないから、上白糖の甘味や旨味も残しつつ、すっきり飲める。上白糖と碧寿の組み合わせが一番好きですね。

江口さん(以下、江口):上白糖はざらっとした感じが残るけど、和三盆はすっと消えるかな。それに、和三盆って、ちょっと旨味みたいなのもある。だから、日本酒には和三盆の方が合わせやすいかな。

折笠さん(以下、折笠):和三盆と紅寿は合う気がします。あっさりしている日本酒なら砂糖とも合わせられるのかも。
≪し:塩≫紅寿がついに脚光を浴びる!?
塩も「海塩」と「山塩」の2種類を用意しました。

海塩とは、海水を釜で焚き上げて作る天然・自然塩の一種。今回は新潟県の名勝「笹川流れ」の海水を使用した塩です。雑味・苦味・辛味が少ないのが特徴です。ちなみに、食卓塩として広く普及しているのは海水を電気分解して作る「精製塩」に当たります。
一方の山塩は岩塩の仲間で、こちらも天然・自然塩の一種。太古の海水成分が溶け出した地下水(温泉)を製塩しています。今回は新潟県長岡市与板の馬越温泉のものです。ほのかな甘味やコクがあるのが特徴です。
折笠:塩には甘めの日本酒がいいな。私は反対の味わいを合わせたくなりますね。

江口:海より山の方がしょっぱいですね。塩辛いという以外になんだろう、ちょっと角が立つ感じで、どっちかと言えば海塩の方が日本酒にはいいですね。自分は千寿が好きだからいっぱい飲んじゃう(笑)。

矢尾板:塩は千寿と紅寿が合いますね。それぞれの組み合わせに○とか△といった評価をメモしていますが(笑)。

五十嵐:海塩と山塩、同じ塩だけど全然違いますね。海塩と紅寿の組み合わせが好きです。すっきりしていて。

折笠:紅寿は砂糖にも合いましたよね? 万能、マルチですね(笑)。紅寿ってあまり飲んだことがないですよね。イベントで出てきた覚えもあんまり…。でも、いいお酒なんですよね(笑)。
≪す:酢≫男女で感想が分かれる結果に!
酢は「米酢」、「バルサミコ酢」、「ロゼバルサミコ酢」の3種類用意し、それぞれ久保田に数滴垂らして飲んでみました。

米酢とは、その名の通り米から作られる醸造酢です。米特有のコクがあり、まろやかな風味で和食によく合います。
バルサミコ酢は、濃縮したブドウ果汁を木樽で長期熟成させて作る果実酢です。濃厚な味わいで甘酸っぱく、色合いも濃いです。
そしてロゼバルサミコ酢は、古樽の中で最低5年間熟成させて作られた、希少性の高いロゼのバルサミコ酢のこと。デリケートでフレッシュ感のある甘みが特徴です。
折笠:酢が苦手な人(江口さん)でもいける?

江口:うん。最初に酢だけを飲んで、日本酒を飲むよりも、垂らして混ぜると飲めるかも。

矢尾板:最初は、鼻から入ってくるからですかね、きつい。この組み合わせは、なくはないかな、という感じ。けど、ちょっと慣れてくるのかなあ。だんだん、飲んでいるうちによくなってくる(笑)。米酢と千寿はよかった。

折笠:バルサミコ酢と碧寿は合わないな。ロゼバルサミコ酢とバルサミコ酢、千寿と純米大吟醸でいただいていますが、すっきりして、めちゃくちゃ合います。カクテルにしたらいいと思う。女性は酢が好きだから、受けがよさそう。

五十嵐:ロゼバルサミコ酢と純米大吟醸が美味しくて好きです。
≪せ:醤油≫日本酒に合わせるなら甘口醤油?
醤油は「甘口醤油」と「再仕込醤油」の2種類用意し、酢と同様にそれぞれ久保田に数滴垂らして飲んでみました。

甘口醤油は、九州や北陸などでは一般的な甘味をつけた地醤油です。地域によって甘さが異なるそう。焼きおにぎりや卵かけご飯、白身の刺身などに合います。
対する再仕込醤油は、醤油で醤油を仕込む濃厚な醤油です。製造には一般的な濃口醤油に比べて2倍の原料と時間を要します。バランスがよく濃厚な味わいで、刺身のほか、ソースの代わりとしてフライや肉料理などにも合います。
矢尾板:一通りの組み合わせを二周回ったところ、甘口醬油には碧寿が合いました。煮物なんかの醤油を使った料理と日本酒は相性がいいですもんね。甘口醤油のあとだと再仕込醤油は辛い、濃いね。

折笠:甘口醤油と碧寿を合わせてみました。美味しいかも。

五十嵐:私は甘口醬油と千寿が好きですね。再仕込醤油って辛いから、日本酒はすっきりした方が美味しい感じがします。

折笠:日本酒に合わせるなら甘口醤油ですね。

五十嵐:うんうん。私もそう思います。

矢尾板:そうだね。
≪そ:味噌≫一癖ありそうな調合味噌三年ものが意外と?
味噌は「米味噌一年もの」と「調合味噌三年もの」の2種類を用意しました。

米味噌一年ものは、米麹と煮た大豆を合わせたもので、全国的に広く知られている一般的な味噌です。米麹による爽やかな発酵の香りと甘味があり、雑味・雑臭がないので親しみやすいです。熟成期間は1年なので、比較的あっさりした味です。
一方、調合味噌三年ものは、米麹を控え豆麹を加えた、味噌の原型とも言えるものです。3年間熟成させたことによる奥深さが感じられ、旨味が強いです。
矢尾板:一番合ったのは、米味噌一年ものと百寿。米味噌一年ものって、調合味噌三年ものと比べて硬い角がある。そこが百寿と合って、二重丸ですね。大本命というか、鉄板。いい感じです。

五十嵐:百寿、千寿、紅寿が、味噌グループには合いそうです。調合味噌三年ものは、すごくコクがあります。

江口:調合味噌三年ものは凝縮されてるから、旨味が強いな。要は単体でも美味しいから(笑)、どの久保田にも合います。

折笠:米味噌一年ものと調合味噌三年ものは小学生と高校生ぐらい違いますね。調合味噌三年ものには、どの久保田でもいけますね。
一番美味しかった組み合わせは?
江口:結論は、千寿と合わせれば何でも美味しいです。

一同:(笑&拍手)

折笠:味噌は大体どの久保田に合わせても美味しい。あと、酢のカクテルをぜひ。女性にいいですよね。

矢尾板:千寿は砂糖とは全然だめなんだけれども、味噌はもちろんですが塩もよかったです。山塩と千寿が個人的にはベストマッチ。米味噌一年ものと百寿もよかったな。

五十嵐:私の中で、碧寿と大吟醸は甘いものグループで、元々この2種類って香りが強いので、砂糖の甘さを引き立ててまろやかにしてくれて後味がすごくいい。逆に他の調味料って味が強いので、その他のすっきりグループ(百寿、千寿、紅寿)を合わせると飲みやすかったなって思いました。
改めて、久保田とおすすめの調味料のまとめ
※こちらの記事内で紹介した商品の価格は2022年4月11日現在のものです。
久保田 碧寿
山廃仕込みならではのどっしりとした旨味と豊かなコクに、爽やかな酸味と軽い喉ごしが感じられます。座談会では常温で楽しみましたが、お燗にするとまた違った顔を見せるお酒なので、40℃くらいのぬる燗にした時の調味料との相性も気になるところです。

今回の座談会で見つかった意外な味わいや新しい楽しみ方
◆上白糖に合う
◆甘口醬油に合う

久保田 碧寿
1,800ml    5,030円(税込5,533円)
720ml    2,230円(税込2,453円)
久保田 純米大吟醸
上質で華やかな香りに加え、甘味と酸味が調和していて飲みやすいのが特徴。上品な甘味が洋食や、フルーツ、スイーツなどとも相性がよいとして、これまでにもバウムクーヘン、フルーツサンドなどとのペアリングを紹介してきた朝日酒造社員としては、砂糖及び果実酢に合うという感想に内心ガッツポーズ!

今回の座談会で見つかった意外な味わいや新しい楽しみ方
◆砂糖に合う
◆バルサミコ酢、ロゼバルサミコ酢に合う

久保田 純米大吟醸
1,800ml    3,400円(税込3,740円)
720ml    1,570円(税込1,727円)
300ml    750円(税込825円)※化粧箱なし
久保田 紅寿
米の甘味の中に酸味があり、口当たりはまろやかながら清涼感も楽しめます。どなたでも飲みやすいですが、日本酒好きには特に満足度が高い一本ではないでしょうか。甘いものからしょっぱいものとまで相性がいいという魅力を発見できました。コクのある味わいなので、しっかりとした味付けの調味料と合わせてもきちんと存在感があります。

今回の座談会で見つかった意外な味わいや新しい楽しみ方
◆和三盆に合う
◆塩(特に海塩)に合う
◆味噌に合う

久保田 紅寿
1,800ml    3,310円(税込3,641円)
720ml    1,500円(税込1,650円)
久保田 千寿
久保田のオリジンとして世代を越えて愛されている不朽の銘酒。穏やかな香りと雑味のないすっきりした味わいは、どんな料理にも寄り添い味を引き立てます。海塩と山塩、どちらの方が千寿に合うかは人それぞれでしたので、自分はどちら派なのか、ぜひ試してみてください。

今回の座談会で見つかった意外な味わいや新しい楽しみ方
◆塩に合う
◆酢に合う
◆甘口醬油に合う
◆味噌に合う

久保田 千寿
1,800ml    2,430円(税込2,673円)
720ml    1,080円(税込1,188円)
300ml    500円(税込550円)
久保田 百寿
淡麗辛口のすっきりとした味わいが普段のなにげない食卓にピタリとハマる、正に定番の酒であり久保田の基本形です。ソフトな風味の上白糖や、爽やかな香りとあっさりした味をした米味噌一年ものに合うという発見には、シンプルなおつまみに合う百寿らしさが見て取れます。

今回の座談会で見つかった意外な味わいや新しい楽しみ方
◆上白糖に合う
◆味噌(特に米味噌一年もの)に合う

久保田 百寿
1,800ml    2,010円(税込2,211円)
720ml    920円(税込1,012円)
座談会を終えて
同じ調味料であっても、異なる製法で作られると、合う久保田が違う。かと思えば、同じ調味料であれば製法問わず、同じ久保田と合う。そんなさまざまなパターンがあった今回の座談会。
調味料をおつまみにすると日本酒の味が引き立つ、というコメントから開催に至りましたが、参加の皆様の率直な感想を聞いていると、調味料と日本酒、双方の奥深さに出会えたように感じました。

料理の味付けの基本であり、毎日の食卓に欠かせないさしすせそ調味料。わざわざ用意しなくても、ご自宅にあるという人が多いのではないでしょうか。今回のレポートを手がかりに、調味料と久保田をぜひ一緒に楽しんでみてください。慣れ親しんだ彼らの新たな一面に出会えるかもしれません。

「KUBOTAYA座談会」は、ファンの皆様と久保田の意外な味わいや新しい楽しみ方などを見つけるべく、今後も開催していく予定です。参加者募集のご案内は「KUBOTA MAIL NEWS」よりしておりますので、ぜひご登録して続報をお待ちください。

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