医師不足時代の静かな終焉と、地方への医師大移動時代の幕開け。”ドクターフリーエージェントシステム”開発の舞台裏とは

PR TIMES STORY
2021.07.14 14:46
 医師転職支援企業プレミアリサーチ株式会社の代表の五十嵐です。コロナ禍のパンデミックによって医療危機が叫ばれています。しかしながら、医療機関の危機は、実際には医師自身の危機とも重なりあいます。弊社では、2009年以降医師専門の転職支援企業としてドクターの転職をサポートしてきました。

 2020年~2021年はかつてないほど、医師の転職・アルバイト先が減少しています。外来患者数では、10~20%の減少、入院患者数も、平均10%以上下がって一般病床で60%台となっています。当然、これは医業収益の減少と直結し、医師のアルバイトも同様の理由で削減されました。医師の方、とりわけ、大学病院勤務の方は、個人の収入が大幅に減少した方も多くいらっしゃいます。

 私は会社設立から現在まで、多くの医師の方と出会いました。印象に残っているのは8年程の前に、ある産婦人科女性医師からの問い合わせに答えて、産婦人科の案件調査を行ったことです。ほどなく見つかったのは、首都圏郊外の中核の公立病院でした。医師、看護師が大量退職し2年間まるまる産婦人科を閉鎖していました。その女性医師がそれから5年間勤務して、2000人以上の新生児が誕生しました。女性医師と共に、助産師、看護師も続いて勤務を開始しました。首都圏の中核病院でも医師の採用には科目、地域によって困難が大きいということです。それほど情報の流通量が圧倒的に足りないということなのです。それ以来、この課題を解決することを長く考えてきました。

 今回は、医師不足、医療過疎に悩む全国の医療機関及び自治体の医師採用担当者の方と大都市の大学病院や大病院に勤務する医師で、地方の医療と健康に貢献したい、と常々考えている医師の方へお知らせしたいお話です。


弊社内では、このような日本全国で起きている医師の偏在を解消するための方法を探ってきました。そこで辿り着いたのが、全国の医療機関と医師のための、非対面型のオンライン面接システム兼マッチングシステム“ドクターフリーエージェントシステム”を開発することでした。


大学の医学部が集中している地域と大都市に医師が偏在している。半面、医療過疎地域では医師を探すことは難しい。一方で、現在のコロナ禍の中で、2020年から起きているのは、大都市での医師余り現象です。

 これにダメージを受けているのは、大学病院勤務の医師です。大学病院は、先端医療を研究する施設であって、決して本給が高いわけではない。それを補っているのが非常勤などのアルバイトです。しかし、外来患者の減少、慢性病患者の受診控えなどがあって、医療機関も不要な医師アルバイトを一気に減らしました。大学病院勤務医師も、地方や、医療過疎地域に目を向ける時期が来たといえます。

 しかし、ここで問題になるのは、遠隔地の、面接です。というのは、医療機関は現場志向で、オンライン面接には馴染みがありません。また、医師としても大学での研究という立場を保持したい人も多い。しかし、生活の維持という面から見ても、これまでのように非常勤アルバイトでの補填が出来ないという事情を勘案しても、今後大学病院から、地方の医療機関への転出が期待できる時期が到来しています。弊社でも、いろいろと考えを巡らせながら、何とか解決策を探していました。

 そこで、耳にしたのが、中小企業庁が運営する“ものづくり補助金”でした。これまで一度も応募したことが無い政府の補助金でしたが、システム開発も対象となる事を知りました。中小企業診断士と東京商工会議所からも、サポートを受けました。そして、応募申請を行い、“ドクターフリーエージェントシステム”の開発が採択されることになりました。

 それから、約9カ月をかけて、“ドクターフリーエージェントシステム”を構築し、2021年7月から、本格的にシステムの稼働とプロモーションを行っています。このシステムには、非対面型オンライン面接システムは勿論、フリーエージェントする医師への医療機関からの入札システム。医師の適性を測るための“ドクターキャリアアセスメントシステム”なども付加機能として追加されています。医療機関と医師の、情報交換は、チャット形式で行うことが出来る。

 日本中どこにいても、エントリーから、面接、採用、契約締結、入職まで全てオンラインで完結が可能です。当初考えていたより高度なシステムが完成しました。

 元々は、もっとスムースに簡単に、医療機関と、医師のマッチングが出来るためにという思いで、“ドクターフリーエージェントシステム”の開発を始めました。その中で、“ものづくり補助金”への応募、採択、見積り、発注など、本来の仕事以外の業務を1年以上に渡って行う中で、“ドクターフリーエージェントシステム”を少しでも多くの医療機関と医師に利用して欲しい気持ちが高くなりました。

 といいますのは、私個人もこの期間に離れて暮らす肉親を突然失うなどを経験しました。もっと、医療が手元にあって、いつでも、手厚い医療が受けられることが日本中に広まれば、住みやすく安全な国になると感じています。医師の人たちには、個人であると同時に、国家の社会資源を投入された医療従事者としての役目もあります。このコロナ禍がきっかけとなって、地方に目を向ける機会となる事を祈っています。そして、弊社の“ドクターフリーエージェントシステム”が少しでもそこに貢献できると信じています。

 現在、弊社では“ドクターフリーエージェントシステム”をいかにより多くの医療機関と医師の方に利用してもらうかを常に考えています。コロナ禍によるパンデミックは、恐ろしく、辛いことです。しかし、これまで、提案があっても全く実現が程遠かった、東京一極集中の是正の最大のチャンスでもあります。オンラインによる面接だけでなく、多くのことをオンラインに置き換えることで、地方での生活のレベルを向上させることが出来ます。医療というインフラを地方と、大都市が遜色ないレベルに少しでも向上していくことに貢献したいと感じます。そのための最大の機会であると感じています。そのために、力を尽くしていきたいと考えています。

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